ハマナスの蒸留を学ぶ
(一財)日本切花協会主催の第173回セミナー「ハマナス蒸留&クリスマスまで楽しめるアレンジメントリース」に参加してきました。このセミナーは日本切花協会が認定するお花の資格(カットフラワーアドバイザーや花ソムリエなど)を持っている方ならだれでも受けられる有料のセミナーです。
今回の講師はNEROLIDOL代表の猪飼牧子先生でした。まるでモデルのようなメチャクチャ素敵な方でした。生花店も経営しながら、アロマセラピストでもあるので、様々な植物の蒸留を日常的になさっていて、NHKのあさイチにも出演されているそうです。
先生のお話はとても分かりやすく、しかも丁寧に説明して下さるので、今回は本当に勉強になりました。
さてハマナスといえば北海道の代表的なお花で、道花にもなっています。今回使用したハマナスは、浦幌町の株式会社ciokayの森さんという方が収穫した物だそうです。
猪飼先生は実際に浦幌町にまで行ったことが有るそうで、そのハマナスで作られたハンドクリームも持参されていて、私も実際に手に付けてみたのですが、62歳の手がまるで30歳の手のようになり、しかもバラの香りがとても素敵でした。
ご興味ある方は、ブランド名 rosa rugosa_ciokai で調べて見て下さい。ちなみにハマナスの学名がRosa rugosaといいます。
ハマナスには様々な効能が有るそうで、特に美容と健康には良いみたいです。それを蒸留という形で4つに分けて使用します。

細かい説明は省きますが、右のハマナスの花が入った部分が釜(フラスコ)とよばれ、水とハマナスの花が入っています。下のヒーターでこの釜を温めると沸騰して蒸気が出ます。その蒸気が上のガラスチューブ(連結管)を伝って左の冷却器(ガラスがくるくるしてる部分)を通ってセパレーターで製油と蒸留水に分かれて蒸留水酒がビーカーにたまる仕組みです。
僕は蒸留の使い方として精油と芳香蒸留水だけを使うのかと思っていたのですが、今回の講習であとの二つ、つまり釜に残った残留残液(この濃厚な赤い水)と蒸留残渣(茶色くなったハマナスの花びら)も使い道が有る事を知り、なるほどなぁーととても感心しました。

今回の量(ハマナスの花弁は200g)ですとほとんど精油は取れませんでしたが、芳香蒸留水は150gほど取れました。出来立ての香りは正直それほど良い香りとは言えないのですが、しばらく時間が経つととてもバラらしい良い香りがします。バラの香り分類でいえば、ダマスククラッシック系でスパイシー系もミックスされた感じかな?とも思いますが、いわゆるバラらしい香りといえます。
採取した芳香蒸留水は参加した皆さんにお持ち帰りできるよう、素敵なスプレーボトルに入れてくれました。芳香剤としても使えますが、手や顔に吹きかけてもすぐに浸透して保水にもなりそうです。
さて、蒸留水の温度が下がるまでの時間、簡単に出来るフレッシュリースの講習も有りました。クリスマスに向けてだんだんとドライになる姿も楽しめそうです。
本当は両サイドだけをヒムロヒバやパーツを使って作るデザインなのですが、意外と花材が多かったので僕は全部使用して面白くない、しかもいびつなデザインにしてしまいました。先生ごめんなさい。 (^^;
でも皆さんのは本当に素敵でしたよ。

久しぶりに、真剣に、そして楽しくお花の講習会に参加したのですが、やっぱりこういう時間ってとっても良い物ですね。冒頭にも書きましたが、猪飼先生のご説明が本当にわかりやすくてとても勉強になりました。
この時期の花業界はあまり忙しくないですから、こうした学びの時間を増やしたいものですね。


